Uターン経験者の田舎ブログ

北近畿で生まれ育ち、新卒Uターンした僕が、UターンやIターンについてや、田舎での過ごし方など、田舎出身者からみた移住のことなどに加え、育児や日々のことを書いていきます。

田舎のサラリーマンの給料事情

こんにちは、ginetanです。東洋経済で平均年収が高くない企業ランキング500が発表されていました。

 

toyokeizai.net

 

なんと、酷いランキングだと思います。自分の会社がランキング上位に入っているのを見つけたら悲しすぎます。というか、まだ平均年齢若くて、平均年収が低いところは、マシかもしれませんが、平均年齢高くて、平均年収低く、母数となる従業員数少ない所は悲惨でしょうね。ただ、どちらにしても平均年齢若く、年収が低い所で従業員数が多い所は定着率が悪いなど、ネガティブ要素はあるのかなと思います。

 

 

ランキング上位を見ていても、やっぱりサービスや小売業、情報通信が多いです。どうしても、そういう傾向になるんでしょうね。ただ、製造業が少ないのは、単純にサービスや情報通信の方が上場しやすく、そういった情報があがりやすいだけかもしれませんが・・・。

 

 

 ところで、田舎のサラリーマンもそんなに給料事情はよくありません。というか、そんなに良い給料を支払えるほど企業自体がほとんどであるというのが実情です。世の中、アベノミクスだ株価2万円越えだとか言っていますが、まったく恩恵を受ける要素がないのが悲しいです。そもそも何故地方の企業に努めるサラリーマンの給料が悪いのかというと、

 

企業が価格に対する決定権をもっていない

 地方というか、田舎にある企業というのは、製造業の場合は殆ど下請け企業、孫請け企業がメインになってきます。そのため、価格に対する決定権を持っていない事がほとんどです。価格に対する決定権を掌握していないととなると、どうしても単価は安くなりますし、価格に対しての決定権を発注元に持たれているので、大きく稼ぐことが難しいです。企業が大きく稼ぐことができないので、そこに努めている僕たちサラリーマンの給料も比較的控えめに押さえられます。

 

内需型が伸びる要素がない

 小売りや土建など内需型商売を行っている企業の場合、地方から人がどんどん都会に流れ出て、人が少なくなっているので、内需では大きく稼げません。正直いうと、現状の売上を維持していくのがやっとだと思いますし、小さい所は大きい所にどんどん客を取られるので、今後、大手集中、母数減少により賃金低下がいっそう進むと思います。

 

田舎=安いの風潮

 これは単純に田舎だけでなく大阪東京間でもあることですが、田舎=価格が安いというイメージが大きく、同じ仕事の内容でも東京の会社に頼むのと田舎の会社に頼むのでは、田舎の会社の方が最終安い価格で受ける羽目になっていると思います。これは単純に、田舎の会社が価格を安くしないと取れないというのもありますが、発注側受注側双方が田舎の企業=安いという先入観があるからだと思います。

 

 

とまあ、上記が田舎のサラリーマンの給料事情の原因ですが、じゃあ実際にどのくらいの所得なのか参考がてら「年収ガイド」さんから日本三景天橋立」をもつ宮津市の平均所得のデータを取ってきました。

 

平均所得:253万7483円

参考:宮津市(京都府)の平均所得・年収|年収ガイド

 

安い、安すぎる。いくら、所得税収入から納税者数で割ったとしても、安いです。ちなみに同じ京都府内の1位は精華町でざっと370万円。

 

120万円ほど差をつけられています。まぁ、あくまでも平均所得なんでサラリーマンに絞ったものではないので参考がてらにとしか言いようがないのですが、それにしても安い。

 

ちなみに、僕が住んでいる地域の求人みていると初任給14万円とか給与17万とか掲示している企業がざらにあります。正直どう生活しろっていうんでしょうね。実際、こんな金額じゃ子どもなんて夢のまた夢ですし、共働きになるので中々、2人目3人目は躊躇します。その成果、意外と田舎でも最近は一人っ子が増えてきている感じがします。

 

ちなみに、賞与も1ヶ月とかの企業もあったので、ボーナス何使おうなんて余裕はなく、生活必需品の車の税金と車検代に待ったなしですね。

 

できれば、田舎にUターンする人はこういった実際の現状もしっかり把握して、自分なりの働き方、稼ぎ方など副業収入なども視野に入れた動きをすると、より余裕のある田舎ライフを満喫できると思います。