Uターン経験者の田舎ブログ

北近畿で生まれ育ち、新卒Uターンした僕が、UターンやIターンについてや、田舎での過ごし方など、田舎出身者からみた移住のことなどに加え、育児や日々のことを書いていきます。

【丹後の海】京都丹後鉄道に新しい観光特急ができた件【水戸岡列車】

こんばんわ、ginetanです。昨日は東京出張。朝一から旅立っても、東京に着くのは早くて11時くらいになってしまいます。移動時間は単純計算片道5時間、往復10時間。もはや勤務時間より移動時間の方が長いという事実。日帰りはつらいです。

 

ちなみに、京都ー北近畿各地には特急が数多く走っています。京都ー城崎・豊岡間には特急きのさき、京都ー天橋立宮津間に特急はしだて、京都ー舞鶴間で特急まいづると3方向3種の特急が走ってて、このうち特急まいづるはしだてでは京都丹後鉄道所属のタンゴディスカバリーの車両が、一部で使われています。

 

僕が昨日帰りに、乗った特急もこのタンゴデイスカバリーの車両を使ったものでした。ところで、このタンゴディスカバリー車両をリニューアルした観光特急「丹後の海」が今日から運行され始めたそうです。

trains.willer.co.jp

 

 

京都丹後鉄道とは?

北近畿地方に住んでいる人以外はそもそも京都丹後鉄道ってなんやねんって思う方多いと思います。

 

京都丹後鉄道」はもともと「北近畿タンゴ鉄道」と言われ、国鉄が民営化された際に京都府舞鶴市兵庫県豊岡市を結ぶ宮津線福知山から宮津を短絡する宮福線を営業路線とする第三セクターの鉄道会社でした。

 

第三セクターの鉄道会社というところからもわかるように、乗客数の少なさから赤字にあえぐ状態だったため、経営の効率化を図る必要がありました。その結果、公設民営という形で新たに2015年4月から営業することになったのがこの「京都丹後鉄道」です。

 

北近畿タンゴ鉄道は地元自治体の支援の下、設備の保有を続け、それを新たに公募し決定したウィラートレインズが借り受け、営業や保守を行うというものです。

 

 

丹後の海とは

冒頭でも書きましたが、元々タンゴディスカバリーを工業デザイナーであり、鉄道デザイナーである水戸岡鋭治氏がデザインを行い、改修を施した、観光型の特急列車です。

 

白樺、ナラ、楓と木をふんだんに使用しており、おしゃれながらもシックな和テイストに仕上がっている列車です。とりあえずは、京都丹後鉄道線内での運用みたいですが、JR西日本との調整がつき次第、京都ー福知山間にも特急はしだて運用に合わせて乗り入れるみたいです。

 

今のところ、通常の特急はしだての運用に使用する車両のため、乗車に特急券と乗車券以外はいらないようです。

 

京都丹後鉄道には同じ水戸岡氏がデザインした「あかまつ」「あおまつ」「くろまつ」と3種類の観光型列車があり、どれも木も基調にしながらもそれぞれ微妙な違いがあり、運用面でも特別乗車券がいる「あかまつ」、追加料金なしでのれる「あおまつ」、貸切か3つのプランからえらんで乗車する金土日祝限定運用の「くろまつ」となっています。

 

 

人気は続くのか?

人気は続くのかって部分ですが、観光列車ブームで「まつ」シリーズに続く新しい京都丹後鉄道の観光列車ということで、メディアは取り上げているみたいですし、当分は人気でるだろうなと思います。

 

あかまつやくろまつと違い、各段特別料金が必要になるわけではなく。京都駅まで乗り入れが開始されたら、京都駅から乗ることのできる唯一の観光特急にはなるので、これに乗って天橋立に行こうというユーザーは、年配層などをメインに出てくると思います。

 

ダイヤの調整にもよるとは思いますが、天橋立までは「丹後の海」に乗って、天橋立から豊岡or舞鶴までは「あかまつ」を利用するという、観光列車乗りつぶしツアーみたいなのもできますし、そこを「あかまつ」じゃなくて「くろまつ」にすることもできると思います。

 

不安要素もある

一方で不安要素もあります。あくまでも観光型特急列車であり、アテンドさんなどが乗車するわけではないみたいなので、「丹後の海」で「丹後地方に行く」ということをブランド化させないと、経年とともに見慣れて飽きが来る可能性は大いにあります。

 

また、福知山宮津天橋立間は「あおまつ」とルートが重複するので、「あおまつ」の存在意義が薄れることは間違いなしかと思います、「あおまつ」がスローペースなのに対し「丹後の海」は特急なので高速で走り抜け、シャッターチャンスなどはないと思うので、「丹後に来る過程も楽しむ」と「丹後内の風景を楽しむ」をしっかりすみわけしてお客さんに広報しないと「丹後の海」に「あおまつ」の客層が流れてしまいます。

 

あと、水戸岡列車といえば、JR九州ですが、京都丹後鉄道はJR九州と違い、路線が何本もあるわけでなく、2本の線路内を4つの観光型列車が走っているため、そろそろ飽きが来ないかも心配ですね。

 

 

どちらにしても、観光型列車が走っているのって外から見てても気持ち良いので、せっかくなら丹後に来る過程も楽しみがながら都会の人が田舎に来てくれるとうれしいですね。

 

まあ僕は未だに「あかまつ」も「くろまつ」も乗ったことはありませんけどね(笑)

 

 

 

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