Uターン経験者の田舎ブログ

北近畿で生まれ育ち、新卒Uターンした僕が、UターンやIターンについてや、田舎での過ごし方など、田舎出身者からみた移住のことなどに加え、育児や日々のことを書いていきます。

下請けに甘んじている以上、田舎のサラリーマンの給料は増えない

以前、田舎の給料事情についてかきました。

 

 

inakagurashi.hatenablog.jp

 

その後、とある経営者の方と話をする機会があり、田舎のサラリーマンの給料が総じて低いわけを聞く機会があったので投下

 

 

以前の投稿では、下請け故に価格に対する決定権をもっていないため、良い給料を払えるほど、利益を確保できないと書きました。

 

ただ、どうやらお話を聞くと、実情は別にあり、結局のところ、下請けで仕事を行っているなかで、従業員の給料をよくすると、元請け、親会社からコスト削減の締め付けが激しくなるというのが大きいそうです。

 

下請けで仕事をするメリットは、仕事を安定して定期的に供給してもらえ、営業コストをかけることなく、製造などの実務に専念できるため、会社運営上は良い側面もあります。

 

一方で、会社の収益構造は親元に依存するため、親元のコスト削減圧力は大きい。給料などはどうしても外部に漏れやすいため、そういう気配があれば、コスト削減による単価圧縮の圧力が大きくなります。しかも、一度下げた単価は上げることができないため、多様な要素でコストが上がってもそれを吸収するすべがなく、経営が圧迫される。

 

そのため、給料などの人件費は抑えめにする。というところだそうです。実際、爆益を上げている某自動車メーカーなどでも、下請部品会社へのコスト削減要求を再開していますし、元請けや発注元のコスト削減値下げ要求って思っている以上にきついそうです。

 

 

じゃあ田舎で働くサラリーマンはどうするべきか

 

まずは、なるべく完成品を製造している企業に就職すべきです。パーツとは違い、完成品であれば自社にて価格設定が可能になります。完成品しか作っていないという企業は少ないと思うので、下請けをこなしながらも、少量ながら完成品を作り、法人・個人問わず売ることができるという企業が良いです。

 

また、今はやりの半農半X方式で兼業農家をするのも手です。農業は手間もかかりますが、栽培した野菜は自分で値段設定して販売することも可能です。また、比較的農業に関しては副業として認める会社も結構ありますので、個人のノウハウとやる気があれば参入可能な分野だと個人的には思います。この場合、体力勝負にはなってきますし、長期的なものなので、そんなリスクは負えないという人には向かないかもしれません。

 

 

メリットデメリットを把握する必要もある

 

 ただ、完成品を作っている会社であれば、給料も良くなる可能性があるというのは間違いです。完成品を作って消費者に対して売っていくのは非常にコストが掛かります。マーケティング、広告に関する費用というのはすぐに成果に直結しにくいので回収までに時間を要します。実際に新聞などで広告をうっても注文すら入らないことはざらです。(笑)

 

 実際に僕は以前、新聞折込広告にて商品の販売を実施したことがありますが、一番最初の広告で注文が来た件数は0件という結果に終わっています。

 

 またBtoB以上に流行の移り変わりが早いので、会社として対応できなくなった際に一気に不安定になりますし、営業ノルマなどは個人向けの商品を製造している企業の方が高い傾向があります。

 

 

 

そもそも、せっかくなので、別に高い給料をもらわなくても、そこそこの給料で夫婦共働きをして稼ぐ方がこれからの時代には合っているかも知れません。大切なのは、自分がどのようなライフスタイルをめざし、それにはどういった職種、勤務環境、給料だと良いかってのかもしれません。

 

ではでは