Uターン経験者の田舎ブログ

北近畿で生まれ育ち、新卒Uターンした僕が、UターンやIターンについてや、田舎での過ごし方など、田舎出身者からみた移住のことなどに加え、育児や日々のことを書いていきます。

若者が就職しないのは若者のせい?僕が疑問に思ったこと

どうも、ginetanです。

 

田舎にすみ、Uターンや移住、若者の田舎暮らしについて少しばかり関わっていると、度々地元の中小企業の経営層の方やそれを支援している人達と話をすることがあります。話の内容は普通の雑談から、僕の夢物語などさまざまですが、ときどき、僕みたいに田舎に戻ってくる若者に対する話を聞くことがあります。

 

勉強になるな~ていう話も聞きますが、一方でどうしても納得できない話も聞くことがあります。

 

 

その中でも、よく聞くフレーズがあります。それは「今の若者は普通の町工場みたいなところには中々来てくれないんだよ」「給料が少し良いからってだけで選んでくるような人が多くて困る」です。特に前の発言は本当によく聞きます。

 

田舎なので、大手の孫請けであったり、従業員10名位から50名程度までの会社が多いですが、それぐらいの規模でもやはり新陳代謝が必要となるため、度々20代後半から30代程度の人を採用します。また、田舎に戻ってくる若者をもっと増やしたい、応援したいという気持ちで、20代前半でも積極的に求人を掛け、採用する会社も多いです。

 

その一方で、中々若手が就職してくれないという現実があります。もちろん、近年就職の価値観が田舎に戻るなら公務員志望が良いって人や、製造職が嫌って人が多いのもあります。

 

でも、実際には製造職で良いって若者も意外といます。少なくとも、僕の周りだと、地元に戻ってきた人の多くが、製造職が良かったって人です。

 

じゃあ、なんで、「町工場」には来てくれないって話が生まれるのか。結局は雇用条件なんですよね。田舎の町工場の雇用条件って、求人票見てると基本給14万だったり16万で載っているところ結構あります。中には11万なんて会社まであるそうです。(最低時給割り込んでるじゃんと思いますが)。

 

僕からしたら、より給料が良いところで働きたいと思うことって当たり前だと思います。給料が多いければ、生活の余裕もできますし、自分への投資も捗ります。これからの時代、必ずしも給料が年功序列で上がっていくとは言えないため、なるべく最初の条件が良いところに行こうと思うのは当然の流れだと思います。

 

これまでは、高度経済成長期と年功序列賃金で最初の賃金が少なくても、今後賃金が上がっていくというのが読めていました。ですが、少子高齢化と生産の海外シフトが増えることで、製造業における賃金の上昇というのは必ずしも約束されるものではなくなってきています。特に、田舎の方だと下請けがほとんどなので余計です。

 

要は、町工場の雇用条件が、現在の社会情勢に合わなくなってきたのも大きい要因だと思います。もちろん、最初の賃金が良いから将来も良いとは限りませんけど、一定の目安にもなりますよね。

 

もう少し、「若者が町工場は嫌だっておもっている」って、若者に原因をもたせるのではなく、雇用条件などが今の社会情勢にあっているかなどを見直す必要もあるかもしれませんね。

 

ではでは